独居見守り用one-class SVMの論文を読む
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(1) 独居見守り用one-class SVMの論文を読む
「One-Class SVM を用いた高齢者異常検出モニタリングシステム」
https://www.msi.co.jp/userconf/2013/pdf/muc13_CR12_1.pdf
オープンポーズを利用したヘルスケア用システムとして独居老人の異常検知One-Class SVMの論文を読みました。そこでこの論文中の(1)~(2)式の説明をしたいと思います。
下図の様に超平面で分布を分離し、各々の集団をSVMで引き離せば明確になります。
この図の場合は少し広いですが裾野が異常先となります。
上図を翻って考え、逆に分布をある関数で高次元の非線形関数で写像し、切断面は線形でもよい事になります。one-class SVMの定式化はこのアイデアで出来ています。
PRMLの(7.22)に示す様に重なり合う(ソフトマージン)を使うと拘束条件付の最適化問題になります。
①式
ここで
は最適化対象の重みで分離を最大にします
は線形切断面
①式はラグランジュ関数問題を適用できるので、各々を微分して解を求めます。
②式
②式を各々で微分すると
③式
③式を使ってカーネルトリックを使うと
よって①式微分より最適なとが求まったので、
①のSVMは次の決定できてないの2次計画法問題を解くモデルとなります。
④式
またKKT条件より次が成り立ちます(残念ですが導出できませんでした)
但し は④式の最適解です
この様な条件を満たすには次が成り立ちます。
よって 超平面境界を適当にの点に置くと次が求められます。
の点での境界の内外の区分関数は次の簡単な式となります。
⑤式
実際に⑤式をC言語で計算した結果が下図となります。
④式の最適化問題は有効制約法による2次計画法を使いました。
「2値判別問題における有効制約法」山下寛隆
上の図の赤点はカーネルで3次元に写像した図で、切断面は線形です。この様にカーネルを使うと分離問題は旨く行くことがわかります。