2019-01-01から1年間の記事一覧
実機ロボットとしては歩行型ロボットや自律型操作ロボット(PR2)[1]があるが、今回の論文のロボットは微細な操作ができる手形のロボットの強化学習である。 [1808.00177] Learning Dexterous In-Hand Manipulation この手形ロボットでは微細な操作で下図の様…
因果推論では2つの流派(ルービンとパール)があり、同じ因果を扱っているが方法が異なるので混乱してしまう。ルービンはスコア法に代表される因果推論であり、パールはベイジアンネットに代表される非巡回有向図(DAG:Directed Acyclic Graph)を用いる因果推…
下図の様にDeepMindのDQN[1]でAtariゲームで最難問と云われる「Montezuma逆襲」でぶちぎりの得点を弾き出したUberの論文を読んでみる。(Uberはネットでのタクシー手配提供会社) この論文は下図の様に隔絶した得点を出したことが2018年末報告されており、その…
GQNは下図の様に隠れた物体が写っている2Dの画面を様々な方向から見た3D画像にして評判になっているが、これは現象から実体(3Dでの位置)を掴むベイズ式をうまく実用化しているからである。 まさしくプラトンのイデア論[1]を実現した画期的な試みである。画…
プラトンのイデア論では「本当にこの世に実在するのはイデアであって、我々が肉体的に感覚している対象や世界とはあくまでイデアの《似像》にすぎない」[1]としている。例えば3D迷路の場合、迷路内の自己位置が実体で、壁に囲まれた通路の視野が似像(画像)と…
下図の様な砂のトラックを走行する自動運転ではアクセルやハンドルの伝達誤差また砂利面との滑りや摩擦があり、予想し得ない事象が頻発すると想定する必要がある。下記の論文は実際の自動車での強化学習をMPPI(Model Predictiv Path Integral)と云う手法で実…
ゲームの世界と違って実世界では次の様な実際の環境の変化に柔軟に対応して制御する必要がある。 ・接触摩擦 視覚ノイズ モータ誤差 地面の凹凸・勾配 空気抵抗 加速時間 この様な課題に対して、自動運転の場合は移動に誤差が生じ自己位置が不明になるので、…
この論文は汎用翻訳モデルBertで使われるAttentionを使ったRNN型構造の深層学習が問題の構造に依らずメタ学習ができ、高次元のパターン認識や強化学習でも驚異的な性能を示したとするICRL2018報告である。 [1707.03141] A Simple Neural Attentive Meta-Lear…
上位レベルはoption(サブゴールへの方策)を使った戦略、下位レベルはサブゴールまでを最適に行動する。この様に上位下達の封建的な分業関係を使った強化学習の論文(以下FuNs)を読んでみる。 [1703.01161] FeUdal Networks for Hierarchical Reinforcement L…
Open-AIの強化学習のリスト[1]でVariational(変分)のカテゴリィにあった論文だが、環境から得られる相互情報量を変分を使っての最大化し、Optionを認識しようとするものである。 [1611.07507] Variational Intrinsic Control この論文はoptionの始点と終点(…
強化学習を定式化したR.Suttonが2000年にOptionという重要な概念を提供しており[1]これを知らなかったとは相当な勉強不足と認識せざる得ない。 強化学習では長い迷路を経てゴールに達する場合や非常に稀に得点が入る場合には、相当の試行を重ねる必要がある…
強化学習でのメタ学習の概念が理解できず、OpenAIサイトのリストにあったAbbeel率いるBerkeley学派の論文(以下)を読んでみる。 [1611.02779] RL$^2$: Fast Reinforcement Learning via Slow Reinforcement Learning (1) モデル この論文は下図の様にAgentに…
OpenAIのサイトで深層強化学習の主要論文(Keyword Papers)のリストが下記にある。 Key Papers in Deep RL — Spinning Up documentation この中で転移学習とメタ学習は学習効率に関して人間の高度な学習能力からアイデアを得ることが多いのでどうしても関心が…
時系列を使って強化学習を汎用的に解くモデルが発表されており、この様な画期的な論文を知らなかったとは如何に勉強不足であるか思い知る機会となった。 [1611.05763] Learning to reinforcement learn もしこの論文があまり読まれていないなら、その理由は…