Lie群の本を読む

ランニング30分   英語できず

(1) 「曲がった空間の幾何学宮岡礼子の14章 Lie群を読む。DeepMindのNeural Turing MachineLie群上の多様体で実現しているとの主張をハーバードの論文がしているためにLie群を理解しようとする。

https://arxiv.org/abs/1602.08671

ネット上では数々の解説があるが、この本の記述は簡潔で理解しやすい。

 まず群の定義があり、Lie群の定義が記述されている。

群とは、結合法則があり単位元と逆元が存在する集合{G}のこと

   ・結合法則{g \cdot (h \cdot k) = (g \cdot h) \cdot k  \ \ \ \ g,h,k \in G}

   ・単位元e{g \cdot e = g  \ \ \  g,e \in G}

   ・逆元g^{-1}{g \cdot g^{-1} = e  \ \ \ g,g^{-1},e \in G}

  Lie群とは、

     ・群であり、

     ・連続で微分可能な写像\Phiによって多様体の構造を持つ

    {\frac {d\Phi}{d \theta} = r}

     ・ 写像\Phiの前と後の空間で演算結果がユニークである(対応関係がある)

    {\Phi(\theta) = \Theta  → \Phi(f(\theta)) = F(\Theta)}

     ・写像複素数を含めた行列で表現できる。

 

 ユークリッド空間以外の有名なLie群としては、回転群、ユニタリー群がある。

 回転群 { R(\theta) = \begin{pmatrix} cos\theta  \   -sin\theta  \\  sin\theta \  cos\theta \end{pmatrix} }

   ユニタリー群 {U = \begin{pmatrix} \alpha  \  -\beta \\ \beta \  \alpha \end{pmatrix}}

 オイラー表示  {e^{i\theta} = cos\theta + i \cdot sin\theta}

DeepMindのモデルはこのLie群の対応関係によって、複雑なパターンを呼出すことができている。