第3回言語とロボテックスの持橋先生の講演を聴く

ランニングできず 英語できず

(1) 第3回言語とロボテックスの持橋先生の講演を聴く

(2017/10/7) 第三回 Language & Robotics 研究会 (LangRobo) の開催 - 記号創発システム論調査研究会

 持橋先生の講演はCCG(combinatory Categorial Grammer)による構文解析が各構文木の頂点で文の構造が分る様にラベル化されているので、構文木毎の頂点で意味を付与しやすく、全体としての文章の意味付与に適しているとの話であった。

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しかしこのこのCCGの結果は結局、命令語への翻訳や異なる意味構造を生成させているだけで、これをロボットに理解させるのは無理があるとのことであった。

 ここで大事な視点が抜けている様に思った。言語はある程度対等な対話者を前提にすべきで、そうでない場合は命令か信号で良い筈である。

 そう云う意味でロボットと対話を期待するなら、低いレベルの片言の対話から始めるしかないと思われる。この片言の対話で意味が通じたと判断する場合にロボットに明示的な報酬を与え、強化学習で訓練するしか無いと考えられる。この点ではDeepMind社のUNREALモデルでの命令と報酬で理解させており、言語で複雑な状況を徐々に理解させる事に成功している。